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 地球温暖化は、その影響の大きさの点で、最大の環境問題であるといえるでしょう。

気温とCO2濃度の現状

 世界の平均気温は、100年間で0.74℃上昇しました。特に、最近50年では100年あたり1.3℃と温暖化が加速しています。

 一方、大気のCO2濃度は、産業革命前の1750年には280ppmでしたが、現在379ppmに急上昇しています。過去65万年間は、180〜300ppmで推移したと推測されており、現在の濃度がいかに高いかがわかります。

地球温暖化の原因

 IPCCは2007年に発表した第4次評価報告書で、20世紀後半の気温上昇は、90〜95%の確からしさで、CO2などの温室効果ガスの増加が原因であると結論付けました。なお、CO2の排出源は、約8割が石炭や石油などの化石燃料の消費で、約2割が森林減少です。エネルギー消費の削減とともに、森林の保全も大きな原因であることがわかります。

地球温暖化による影響

 すでに表われている影響

  • 海面上昇:100年で17cm上昇。氷床や氷河の融解速度が増加
  • 熱波:2003年にフランスで1万4800人死亡
  • 海や湖の生態系の変化:水産物への被害
  • 病害虫の生息域拡大:農作物への被害 

 今後懸念される影響

  • 大雨、熱波などの異常気象の増加、台風の強度が増大
  • 氷河湖決壊による洪水の発生
  • 水不足:2℃上昇で数億人に被害
  • 農業適地の移動
  • 生物絶滅の促進:1.5〜2.5℃の上昇で最大30%の生物種が影響を受ける

CO2排出量の内訳

 日本国内のCO2排出量の部門別内訳は、エネルギー転換(6%)、産業・工業プロセス(40%)、業務(18%)、家庭(13%)、運輸(20%)、廃棄物(3%)となっています(2006年)。1990年に比べて、産業・工業プロセス部門は減少しているものの、それ以外の部門はいずれも増加しており、対策が求められています。

 家庭からのCO2排出量の内訳は、自家用乗用車(30%)、照明・家電(30%)、給湯(14%)、暖房(12%)、一般廃棄物(5%)、厨房(4%)、水道(2%)、冷房(2%)となっています(2006年)。

排出削減の目標

 気温の上昇を2℃に抑えるために、2050年の排出量を57%削減して温暖化ガス濃度を450ppmで安定化させることが、対策のひとつの目安となっています。

 対策を進めるための経済的コストは世界のGDPの1%が必要ですが、対策を怠れば経済的損失は世界のGDPの20%になるとの試算も発表されています。

 また、対策は早期に行うほど効果的で、対策が遅れるほどコストと被害が大きくなります。大気中のガスが吸収されるには時間がかかるので、排出量を安定化した後も温暖化と海面上昇は続くからです。

今後必要な対策

 CO2排出削減のために有効な対策として、以下のようなものがあります。

  • 自然エネルギーの利用(ソーラー発電風力発電、廃棄物系バイオ燃料など)
  • 省エネ機器の推進(ヒートポンプ、コジェネレーション、電球型蛍光灯LEDなど)
  • 建築物の断熱
  • 公共交通機関の利用
  • ライフスタイルの改善(24時間営業の見直し、サマータイム導入など)
  • 森林の保全(紙の消費削減・リサイクル、森林認証製品の利用、間伐推進など)
  • 環境税の導入

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