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電気は家庭に届くまでのロスが大きい IHクッキングヒーターは省エネなので、エコ商品なのでは?といった話を聞くことがあります。本当に省エネなのでしょうか? IHクッキングヒーターとは、電気で磁力線を発生させることによって鍋を発熱させる調理器具です。火を使わないので安全性が高いほか、調理面が平らなので手入れが楽なことなど、使い勝手がいいこともメリットとしてあげられています。 IHクッキングヒーターのエネルギー面における特徴は、ヒータ面と鍋を密着させることができるため、電気を熱に変える際の熱効率が80〜90%と高いことにあります。一方、従来のガスコンロは、炎から発生する熱の一部が鍋の周囲から漏れてしまうため、熱効率は40〜55%程度です。したがって、家庭内で使用する際の熱効率は、IHクッキングヒーターの方が圧倒的に高いということになります。熱が周囲に漏れにくいことは、使用時にキッチンが暑くなりにくいことにもなるので、夏などに調理する点ではメリットと言えます。 しかし、IHクッキングヒーターが用いる電気は、発電する際のエネルギー効率が低いことが知られており、送電ロスを加えると、家庭に届くのは一次エネルギーの37%程度と言われています。これを考慮すると、一次エネルギーから見たIHクッキングヒーターのエネルギー効率は、0.37×0.8〜0.9=0.30〜0.33となります。 したがって、IHクッキングヒーターの一次エネルギーの消費量は、ガスコンロより3〜4割程度多く、ガスコンロの方が省エネの点では優れていることになります。 オール電化にはすべきでない 最近、電力会社などがオール電化を宣伝しています。給湯にはエコキュートを使い、キッチンにはIHクッキングヒーターを使うことによって、ガスを不要にするというものです。エコキュートについては、エコキュートは本当に省エネなのか?で考察している通り、省エネ面でも優れていると言えます。しかし、IHクッキングヒーターについては、上で述べたとおり、省エネ面では明らかに劣ります。 また、日本全体で発電量の約3割を原子力に依存しており、使用後の放射性廃棄物の処理の問題もあるので、必要以上に電気に依存することは避けた方がいいと考えます。 ソーラー発電等を本格的に導入するなら話は別になりますが、省エネの観点からはオール電化にはすべきでないでしょう。 関連ページ
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